石井歯科医院
一般歯科ページです。

一般歯科

根の治療

「神経を取る」とはどういうことですか?

 まず、歯の構造を見ていただきます
図1
歯髄には神経や血管、コラーゲン組織などが含まれています。
イメージ的には、固い歯の中に柔らかい普通の組織が入っていると思ってみてください。
正確には「歯髄の部分を除去する」治療ということになります。

 できるだけ神経を残したいのですが、なぜ神経を取らなければならないの?
図2
▲普通の健康状態の人が、手や足に怪我をして細菌に触れたとしても、血液成分の力で傷は回復していきます。
図3
▲四方八方の血管からさまざまな血球や酸素・栄養などが傷口へ流入してきます。
 逆に老廃物は血管を介して運び出されていきます。
 傷の修復に必要十分な血液の出入りがあるので、時間とともに治癒していきます

 ところが・・・
歯髄組織の場合、身体の他の組織に比べてきわめて血液の出入りが悪い構造的特徴を持っています。
図4
▲周りからの血管は全く交通しておらず、根の先しか血管が通っていません。


そのため、むし歯が進行して菌が歯髄に入り込んだり、怪我などで強い刺激を受け歯髄が傷ついたりすると、他の組織と違って治癒がしにくいのです。 炎症が長引くと、ついには歯髄が腐っていきます。
これを歯髄壊死・壊疽とよび、このまま放置すると顎の骨にまで病巣が拡大していきます。
そのためやむなく歯髄を取り除くのです。
図5

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 神経を取った後、歯に冠をかぶせるのはなぜですか?
■二つの理由があります。
・一つは歯が割れやすくなるため。
・二つ目は特に前歯で問題になりますが、歯の色が変色するから。
  ↓
図6
▲破損しています(写真上)。
▲前歯2本が黒ずんでいます(写真下)。

 「一度神経の治療が終わった歯なのに、数年後にまた悪くなって再治療をした」という話をよく耳にします。
そういうことが起こらないような治療をお願いしたいのですが?
睡眠不足になっていたり、食生活が乱れたり、タバコの吸いすぎなどで、健康が阻害されていませんか?

治療手順をお見せし、ポイントを解説します。
図7
▲歯を真っ二つに割ったその断面です。
  ↓

■第1ポイント
まず、歯冠の部分の汚染部を取り残しないように完全にきれいにします(図1 むし歯の治療のページ参照へ)。
図8
  ↓ 次に細い針のような治療器具で根の中をきれいにしていきます。

■第2ポイント
この際、根管長測定器という根の中を正確に読み取る機械を用います。
図9

図10
機械で読み取ると正確な位置で汚染物の除去作業ができます。
機械を使用しないと、、、
・根の先から針が飛び出して、組織を痛めます。
・反対に足りないと根の汚染物が残ったままになります。
第2ポイントをおこたると、いきすぎたあるいは足りない充填となり、数年後に根の先の病気へとつながります。

第3ポイントは次のページをご覧ください。


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