バイ・ディジタルO-リングテストとは…
バイ・ディジタルO-リングテスト(BDORT)とは、筋の緊張(トーヌス)を利用して生体情報を感知する検査手技である。
BDORTはニューヨーク在住の日本人医師大村恵昭博士が1977年頃くらいに考案した方法で、最初の論文が発表されたのが1981年である。
「生体そのものが極めて敏感なセンサーで、毒物を近づけたり、体に合わない薬剤を手に持たせたりすると、筋の緊張は低下し、逆に有効な薬剤では緊張が良好に保たれる」という原理に基づいている。
日本バイ・ディジタルO-リングテスト医学会のホームページ
実際のテスト風景
患者さんの左手に調べたいものを置き、指の筋力の強さを調べます。
前述の3症例もバイ・ディジタルO-リングテストを行い、陽性と診断した上で金属の除去を行いました。
抜歯部分にインプラント治療を希望されていた方
バイ・ディジタルO-リングテストで、インプラントの適合試験をおこなったところ、インプラントの主な素材であるチタンで陽性反応がでて、インプラント治療を断念し、ブリッジ治療に移行。
患者さん自身は、今まで金属アレルギーの既往がなかった(自覚がなかった)ので、その結果に戸惑い、納得のいかない様子でした。
バイ・ディジタルO-リングテストの後すぐに、この患者さんは、内科クリニックに勤務されている関係で、個人的に血液検査をして金属アレルギーの有無を調べたそうです。
その結果が陽性で、バイ・ディジタルO-リングテストの結果と一致したことを大変驚いていました。
インプラント治療ができなかったことは、残念でしたが、その代わりにきれいなセラミックス製ブリッジが入って、患者さんも喜んでおられました。
当院では、他にも飲み薬のアレルギーや麻酔薬による事故をなくすために、バイ・ディジタルO-リングテストをフル活用しています。
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