歯周再生治療
歯周の骨を再生させたり、通常の2倍以上のスピードで傷を治したりします。
どんな時に適用するのか?
・インプラントを植立する部位に土台となる骨の量が不足している場合。
・歯周病で骨が失われている場合。
・手術後の傷の治りを早めたり、腫れや痛みを軽減したい場合。
方法
まず、手術当日に採血をします。
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採血した血液を遠心分離器にかけ、血小板を濃縮した血漿であるPRP(Platelet Rich Plasma:多血小板血漿)を作り出します。
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血小板のよく知られている働きは出血を止める止血作用ですが、最近では、血小板にはいろいろな成長因子が豊富に存在するということが発見されました。
これらの成長因子は、血管の新生やコラーゲンの合成に関与したり、骨をつくる細胞の数を増やしたりと、骨の再生や傷の治癒を強力に促進します。
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PRPを手術部位に填入する。

PRPが漏れないように縫合します。
術後の経過に高周波療法を併用すると、さらに治癒が促進されます。
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2~3ヶ月で歯周組織が再生されます。
親知らずを歯が抜けた部位に移植し、有効利用します。
埋まっている親知らずを抜いた状態です。
親知らずを移植した直後(PRPも併用しています)。
2~3ヶ月で歯が再生されます。
歯が割れています。


歯を元に戻して1ヶ月で再生します。
下顎の親不知の歯が横向きになって顎骨の中に深く埋まっています。
次に、安全な抜歯を行うために、CTレントゲンを撮影しました。
埋まっている親不知の表面を出し、ゴムを取り付けて引っ張る力を加えます。
1ヶ月後に抜歯を行いました。抜いた歯です。


