吹田市江坂の歯医者 石井歯科医院の医院・抜けた歯の治療 インプラント
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インプラント
このような場合にインプラントをおすすめします。
抜けている歯の数が多くブリッジでは支えきれない。
ケース1
インプラントと従来の治療法との違い
前歯一本欠損の場合
従来の治療
両隣りの健康な歯を削って土台にし、ブリッジで治療。
インプラント治療
欠損部にインプラントを埋入し、人口の歯を単独で装着。
臼歯部から歯が欠損している場合(遊離端)
従来の治療
部分入れ歯で治療。
健康な隣の歯に維持のための鉤をかけるため、歯に負担がかかります。
インプラント治療
必要な本数のインプラントを埋入し、それぞれ単独で治療するか、インプラント同士を連結したブリッジとする。
完全に歯がない場合
従来の治療
土台になる歯が無いため総入れ歯となります。
うまく合わない場合は食事がおいしくない、うまく話せない、外れやすいなどの問題が生じることがあります。
インプラント治療
インプラントを土台にして入れ歯を安定させ、動かず、しっかりした義歯にすることができます。また、あごの状態によってはインプラントによって1本ずつの歯を自然な状態で再建することも可能です。
安全なインプラント手術のために
CTによる診断
このようなレントゲン写真をご覧になられたことのある方は、多いかと存じます。
インプラントはレントゲンでこのように写ります。
通常歯科で撮影されるX線写真は、パノラマ法と呼ばれます。図の範囲を2次元的(平面)に写します。
左図で示すように顎顔面は、かなり複雑な解剖構造をしています。
この構造体を、1枚の平面写真でおさめるパノラマX線写真では、診断に限界があるのは明白です。
そこで、歯科においても医科と同様な、X線CT(コンピュータ断層撮影)検査による3次元の画像診断方法を取り入れるようになりました。
CT写真がインプラント治療の安全にどのように関わっているのか、具体例を提示します。
なぜCT診断が必要になるのか
ケース1
パノラマレントゲンの一部分です。骨の中にインプラントが埋まっているように見えます。
ところが、CTの正面からのスライス画像をみると、一部が骨に埋まっていないことが分かります。
比較例
上記と同様に上顎の奥にインプラントが入っています。
CTの正面からのスライス画像です。インプラントが顎骨の中にしっかり埋まっているのがわかります。
ケース2
パノラマレントゲンの一部分です。問題なく骨の中にインプラントが埋まっているように見えます。
CTの正面からのスライス画像です。下顎の断面像はかなりカーブのきつい形であることがわかります。
そのためインプラントの先がもう少しで口腔底の方に突き出てしまいそうな危険な位置にあります。
比較例
上記と同様に下顎にインプラントが入っています。
今度の下顎の断面像はまっすぐに近い外形です。
インプラントも断面の真ん中に位置し、安全な処置がしやすい下顎の構造です。
ケース3 下顎奥歯のインプラントの安全を確保するために
下顎の中に大きな血管と神経が通る下歯槽管という構造部があります。
下顎奥歯にインプラントを埋入する際、下歯槽管を傷つけないように慎重な注意が必要とされます。
▲CT写真
▲CT写真
▲パノラマ写真
CT写真左:下歯槽管とインプラントに十分な距離があるケース。
CT写真右:距離がとれないために下歯槽管にインプラントが近接したケース。
パノラマ写真:パノラマX線写真で下歯槽管をみると、不鮮明で場所が特定できません。CT写真との違いがはっきりとわかります。
ケース4
上顎骨の中に上顎洞(サイナス)といわれる構造があり、奥歯が抜けるとその部分の骨が薄くなります。
そこにインプラントを入れる際、骨の厚みが不足している事が間々起こります。
この場合、骨を増生してインプラントを埋入するテクニックが用いられます。
サイナスリフト法やソケットリフト法等の名称で呼ばれる方法です。
骨の厚みを計測するために、CT写真がやはり有効になります。
上顎の骨の厚みが不足しているパノラマX線写真例です。
そこにサイナスリフトを行った後のパノラマX線写真です。
2次元のX線写真では、やはり診断情報が足りないので、CT写真が必要になります。
CT写真を3D表示に変化させた画像です。
【写真左】矢印の部分は、骨の厚みが5mmしかありません。このままではインプラントを埋入できないため、12mmまで厚みを増生することにしました。
【写真右】骨を増生しインプラントを埋入した後の3D画像です。
2 インプラント埋入手術に際して
専用のオペ室を使用し、清潔な環境を保ちます。
手術中に心電図などの生体情報をモニタリングし、安全管理します。
ガス麻酔で恐怖心や緊張感を鎮静させます。
PRPを用いた組織再生療法。
患者さんご本人の血液から抽出した成分で傷の治癒を早めます。
それにより、術後の痛みや腫れなどの症状を軽減させます。
マイクロスコープを使ったインプラント治療
自医院にCTが設置してあるメリット
インプラント手術前後にCT診査を行う場合、CTが設置されていない歯科医院は、外部委託にてCT撮影を依頼します。それに対して、自医院にCTがある最大のメリットは、手術中に撮影が出来ることです。これによって、難しいケースへの対処が可能になったり、またインプラントの的確な位置付けを手術中にも確認ができます。
手術時に顎骨にドリリングをしますが、CT撮影によりドリルの深度や角度を確認できます。
3 手術後のケア
コスモキュアを用い高周波療法を行います。これにより手術創の治癒が促進されます。
4 インプラント症例
症例1【56歳 男性のケース】
他病院でインプラント治療を希望したが断られる。その後、あきらめずにインターネットを検索し当院へ来院される。
術前 正面観
術後 正面観
術前 上顎観
術後 上顎観
術前 下顎観
術後 下顎観
術前パノラマX線写真
この後、2本の歯を抜去しました。
術後パノラマX線写真
埋入した12本のインプラントは、顎骨と結合しています。
症例2【女性のケース】
もうこれ以上、取り外すタイプの入れ歯を使用したくないとの希望で当院へ来院される。
上顎12本、下顎4本の歯が抜けている。
術前 正面観
上顎に装着していた義歯
術前 上顎観
術後 下顎観
7本の上顎インプラント(矢印)に支台部を取り付けたところ
2本の下顎インプラント(矢印)に支台部を取り付けたところ
上顎に固定式の冠を装着したところ
下顎に固定式の冠を装着したところ
正面治療後
症例3【男性のケース】
インプラントの選択が最適と思われるケース。交通事故で歯を喪失した、その後の治療をしたい。
抜けた部の両隣りの歯は今まで治療したことがない。
これにブリッジを適用すると、両隣りの歯(特にエナメル質)を治療上削らざるを得ません。
そこで、両隣りの歯を傷つけずに歯を作製できるインプラントを選択しました。
インプラント治療後のCT写真
症例4
健全なブリッジと同じ様に、よく噛めて取り外しがない状態にしたい。
▼治療前
▼治療後
治療過程
左上奥のブリッジの支台になっている歯が重度の歯周病に罹り、抜歯となる。
ブリッジを切断し抜いた奥歯。
抜いた後のX線写真です。
インプラントを入れるための骨が不足しているケースです。
サイナスリフト法にて骨を増生し、インプラントを埋入しました。
症例5
健全なブリッジと同じ様に、よく噛めて取り外しがない状態にしたい。
▼治療前
▼治療後
治療過程
左下奥にブリッジが入っていたが、支台歯が重度の歯周病に罹患しており、やむなくブリッジごと抜歯をする。
抜いたブリッジの歯です。
インプラント埋入後のレントゲン写真です。
症例6
下顎の前歯が抜けた状態になっている。
下顎の前歯が抜けた状態になっています。
ブリッジを選択する場合には、歯を写真のように削る必要があります。
それには抵抗があるため、義歯を使用しておられました。
・義歯をはめるためのワイヤーが見えるのが嫌だ。
・取り外しが煩わしい。
・義歯の周りに食渣が残るのが気になる。
・前歯の噛み切りが悪い。
等の訴えから、インプラントを選択されました。
インプラントにセラミックの冠を装着した状態です。
CT写真の3D画像です。
矢印がインプラントになります。
症例7
ブリッジが外れて来院される。
以前から度々ブリッジが外れ、セメントで付け直すことを繰り返されています。
外れたブリッジです。
人工歯に接着部になる金属板がついています。
このような形のブリッジを接着ブリッジと呼びます。
通常のブリッジは図のように歯を削りこんで被せる形態になりますが、接着ブリッジは、歯を削る量を出来るだけ少なくして、セメントで歯に接着する方法です。
出来るだけ歯を削りたくないという要望から、接着ブリッジを選択されていたようです。
接着ブリッジが口の中に装着された写真です。
金属板を歯の裏側に接着します。
表側から見た所です。黄色の矢印が人工歯になります。
一見すると裏側の金属は、表側に出ていないように見えます。
ところが、透明度の高い歯の場合、写真の赤矢印のように金属色が透けて、歯がやや黒く見えてしまうのが、接着ブリッジの欠点の一つです。
最大の欠点は、セメントが時間と共に劣化してしまうので、時々、ブリッジが外れてしまう点です
今回ブリッジが外れたのを機にインプラント治療法を選択されました。
埋入されたインプラントのX線写真です。
インプラントのネジ部が見えています。
ここにセラミック冠を装着します。
自然感のある人工歯が入りました。
裏側です。
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